札幌の娘


 予備校の模擬試験の帰り道――
 新宿駅東口の切符自販機の前――

 その娘は悪びれなかった。
「すみません。あの……、お金、貸していただけません?」
 それが始まりだった。

 ――青春小説・中編(1993年11月、執筆。2005年4月、加筆)

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あとがき(2005年4月、記)

 
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