2025/12/31

 今年も、あっという間に大晦日ですねえ〜。

 歳月、人を待たず――

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 そういう不都合な現実を突き付けられると――

 人は、なんだか生きてる実感ってものが湧いてきて――

 脳が幸せホルモンに微妙に晒されてるような気がいたします。

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 幸せホルモンって云うのは――

 例えば、わんわん泣いてる子どもを抱き上げ、あやしたりしてるとドバドバ出てくるって云われてる――

 例の「オキシトシン」とかって云うホルモンのことですよ。

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 親子の絆を深めるって云われてますけど――

 たぶん親子のだけじゃないですよね。

 人との絆・全般を強めてくれます。

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 少なくとも京子さんにとっては、そうです。

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 もう1つ大事なことは――

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 夜中に一人でエログロ漫画を描いてる時は――

 幸せホルモンが一滴たりとも出てない気がするってこと――

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 それだからこそ――

 極悪非道な物語が描けたりするわけですよ。

 若い女が路地裏に連れ込まれて強姦・強殺された……みたいな物語をね。

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 ……

 そんなこと考えてる時って――

 はっきり云って、頭ん中、フィクションで一杯ですから。

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 生きてる実感なんて、これっぽっちも自覚してない。

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 ひたすら鬼畜外道に成り下がって、エログロ漫画を描いてます。

 そういう生き物です――京子さんって生き物は――

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 そんなふうに幸せホルモン断ちをして、しこしこエロい漫画を描いていて――

 ふと、倅に声を掛けられたりすることがあるわけですよ。

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 そしたら――

 その時、たぶん、幸せホルモンがドバドバでるんでしょうな。

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 もう、自分が描いた目の前の絵が、たまらなく苦痛に覚えてくる。

 あたしゃ、いったい、なに描いてんだ?

 ってなもんですよ。

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 ……

 何ともいえないドンヨリした気持ちになって――

 その夜は、もう仕事はやめて、さっさと寝ます。

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 さっき自分が紙の上で強姦・強殺した「若い女」に向かって――

 心の中で祈りを捧げます。

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 ……

 ごめんねぇ、ひどく惨いことを体験させちゃって……。

 みたいな感じ。

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 ……

 まあ、これが偽善じゃないとは申しませんが――

 それでも――

 少なくとも――

 そんな、どうしようもない悪徳・背徳の沼地から――

 何とか這い上がろうとしてるわけで――

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 ……

 そういう自分自身の心の揺らぎみたいなものに老いを見つけ出した京子さん――

 50歳の大晦日でございます。

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 もう50歳――

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 まだ50歳――

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 どっちなんでしょうかね。

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 と云うわけで――

 皆さん、よいお年を!




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(若い女優に生まれ変わって強姦・強殺される役を演じたいとは思うけど、実際に強姦・強殺されるのは苦しいなぁと思う京子さんに愛の手を〜)

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