2025/5/31
私が自分の作品（エログロ漫画）で扱ってることって――
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云ってみれば――
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仮想現実ってヤツですよね。
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本当の現実じゃないです。
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本当の現実だったら――
そりゃぁ、あなた、かなりの極悪犯罪ですわ（ｗ
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人って面白いもんで――
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本当の現実が安全で幸せに満ちてれば満ちてるほどに――
仮想現実では、危険で不幸せな理不尽を求めてしまうんですよね。
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突然、悪者に襲われて、捕まって、ヤられる！ ……みたいな（ｗ
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これって――
世の中が不安定だと、ぜったい望まれないです。
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例えば――
夜、外を歩いてて――
突然、覆面の男たちに刃物で脅されて、本当に強姦されたりするくらい――
皆さんのご自宅の周りの治安とかが悪ければ――
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たぶん――
私が描いてるようなマンガって――
まず求められたりしない。
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毎回、健気に悪者と闘ってる可憐なヒロインが――
ある日、突然、悪者に襲われて、敗れて、犯される、とか――
そんな話、ありえない（ｗ
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救い、なさすぎ（ｗ
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理不尽は、本当の現実の中で、もう、たくさん！（ｗ
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って、なるね。
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だから――
私が描いてるエログロ漫画とかが、世の中（のごく一部）から求められるってことは――
そんだけ、皆さんのご自宅の周りの治安がいい、ってこと。
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実際――
いいもんね。
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この国だと――
真夜中、若い女のコとかが一人でコンビニ、行ったり、できるもんね。
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まあ――
そういうことをわざわざお勧めしたりはしないけどさ。
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とにかく――
そういう治安の良さが本当の現実の中にあって――
だからこそ――
仮想現実では、それとの落差を楽しむ、って云うか……。
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安全と幸せが保証されてるからこそ――
そういう極悪非道な物語が受け入れられていく、と……。
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やっぱり――
自分のカノジョの安全がホントに脅かされて――
シャレになんない不幸せのドン底に突き落とされたりしたら――
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さすがの劣情たぎる殿方たちも――
私の描いてるマンガを買ったりはしない、と……。
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そりゃ、そういうもんでございます。
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もう１つ――
私の作品には特徴があって――
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それは――
けっこう結末が悲惨だってこと。
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ほとんどが、バッド・エンドなんですね。
ハッピーエンドは、まずない（ｗ
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この「バッド・エンド」って云うのもね〜。
安全と幸せが保証されてるからこその極悪非道ってヤツでして……。
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要するに――
世の中そこら中に「ハッピー」が転がってるからこそ――
バッド・エンドが楽しまれるわけであって……。
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もし世の中が「アンハッピー」で満ちあふれてたら――
ぜったいハッピーエンドの物語じゃなきゃ許されないわけで……。
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よく、
――子どもはハッピーエンドが好き。
って云うじゃないですか。
子どもがバッドエンドの物語をよんだり、みたりすると――
その後、けっこう精神的に不安定になるって――
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うちのセガレ（＠９才）もそうですよ。
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って云うか――
何を隠そう――
この私も、そうでしたわ。
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子どもは、なんでバッド・エンドの物語を嫌がるかって云うと――
……
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なんだかんだ云って世の中は「ハッピー」で満ちあふれてるってことを――
子どもは、まだ、よく知らないから。
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たぶん――
頭では、わかってんだけど――
実感としては、まだ、よく知らない。
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だって――
少なくとも、自分でおカネ稼いで、欲しい物とか買って、それで生活を楽しむってこととか――
子どものうちは、なかなかできないっしょ。
どうしても親に稼いでもらって、欲しい物とか買ってもらって……。
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だから――
物語の中で「アンハッピー」とかを見せつけられて――
そのままヤバい結末を迎えちゃうとかって――
子どもにとっては、すっごく大事件で――
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――もし、このままボク／あたしの世界がアンハッピーになっちゃったら、どうしよう！
って本能的に脅えちゃう。
……
……
しょうがないんです。
子どもは、アンハッピーな世界からハッピーな世界に戻って来れる能力――レジリエンス（ｗ）――が、まだ十分じゃないから。
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ちなみに――
レジリエンスが弱いのは、子どもだけじゃありませんよ。
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大人だって、弱まる時には、弱まります。
怪我や病気をしたり、不幸なトラブルに巻き込まれたりすると……けっこう確実に、弱まります。
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ただ――
大人になった京子さんは――
なぜか、とっても恵まれちゃってることに――
このアンハッピーからハッピーへのレジリエンスが、お気楽なまでに強いんだと思う。
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ものスゴっく悲惨な物語に触れたとしても――
すぐに戻って来れちゃう。
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って云うか――
そういう物語を自分自身で描いていてさえも――
すぐに戻って来れちゃう（ｗ
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なんでなんすかね〜。
べつに、持病とか、まったくないわけじゃないんですがね〜（苦ｗ
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まあ――
体の健康面とかは、ともかく――
人との出会いには、けっこう恵まれたかな。
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今の仕事関係で云えば――
ふつうに、自分の周りは、けっこう「ハッピー」であふれてる、って思えるもん。
ちょっと地味で、ささやかな「ハッピー」だけどな！（ｗ
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そして――
プライベートでも――
ホントに、ふつうにハッピーですよ。
なんの不足もありません。
……
……
これは、ホントにホントです。