2022/6/28

 谷川俊太郎さんという詩人の方を、ご存じですか。

 小学校の国語の授業をある程度マジメに聞いてた人なら――
 たぶん、ご存じです(w

 だって、国語の教科書に何回か出てきてますから――

 ……

 ……

 1931年のお生まれ――

 御年90――

 今年で91歳――ご健在です。

 ……

 ……

 ……

 ……

 私――

 この方の詩が、なんとなく気になってまして――

 ……

 ……

 今年――
 セガレが無事に小学校へ上がったこともあり――

 小学校の教科書などを何気なく見返しておったんですが――

 ……

 ……

 谷川さんの詩をみつけて――

(あ、なつかしい)
 って、つい何回も読み返してしまいました。

 ……

 ……

(今、読むと、かなり新鮮かも……)

 って思いました。

 ……

 ……

 ……

 ……

 谷川さんの有名な作品の1つに、

 ――生きる

 って題名の詩があります。

 ……

 ……

 著作権の関係で正確に引用することはしたくないんですが――

 かいつまんで云いますと――

 ……

 ……

 その詩の中に、

 ――生きてるってことは、ミニ・スカートのような美しいものに出会うってこと

 みたいな一節があるんですよ。

 ……

 ……

 ……

 ……

 京子さん――

 小学生だったとき――

 この詩を読みました。

 よく覚えてます。

 だって――

(はぁ? ミニ・スカートが美しい? 何、云ってんの?)
 って腹が立ったから――(w

 ……

 ……

 ……

 ……

 それからウン十年が過ぎ――

 今でもミニ・スカートが美しいってことに完全には同意できませんが――

 ……

 ……

 でも――

 一つ、同意できることが出てきましたよ。

 ……

 ……

 それは、

 ――ミニ・スカートをみて「美しい」って思う殿方のスケベな性根は美しい。

 って云うこと――

 あるいは、

 ――そんな殿方のために頑張ってミニ・スカートをはいてしまう女の心意気も、もしかしたら美しいかもしれない。

 って云うこと――

 ……

 ……

 ……

 ……

 例えば――

 殿方:いや、ミニスカートっていいなぁ。あのパンツの見えそうで見えないところが、たまらん。

 女:それ、パンツじゃなくて、アンスコだから……この、スケベ!

 みたいなやりとり――

 ……

 ……

 もうね、このやりとり自体がね――

 ……

 ……

 ……

 ……

 美しい(w

 ……

 ……

 って云うか――

 そういうやりとり自体が、

 ――生きてる

 ってことなんですよ、きっと――

 ……

 ……

 ……

 ……

 つまり――

 谷川さんが『生きる』の詩でおっしゃりたかったことっていうのは――

 実は、そういうことなんじゃないかなって、京子さんは思う。

 ……

 ……

 ……

 ……

 ……

 ……

 ……

 ……

 なんてことをですね――

 ウクライナの戦争のニュースを見る度に思うんでありますよ。

 ……

 ……

 しかも――

 そのニュースの扱いが――
 日を追うごとに、どんどん小さくなっていってるじゃない?

(あ、きょうは天気予報の前だった)
 みたいな――

 ……

 ……

 そういうことに気づく度に、

 ――ミニ・スカートって、やっぱり美しいかも――それを「美しい」って思う殿方の性根も美しいかも――

 って思うんです。

 ……

 ……

 ……

 ……

 ウクライナでは、こうしている今も、兵士であろうとなかろうと、大勢の人たちが――
 何とかして生き延びようと必死で頑張ってんじゃないかと思うんですが――

 そういう人たちの脳裏に、ふとよぎってくるのが、ミニ・スカートであり――
 そういうことを普通に話題にしていた昔の自分たちなんじゃないかなって――
 京子さん、思うんです。

 ……

 ……

 ……

 ……

 考えすぎですかね。

 ……

 ……

 ……

 ……

 ちなみに――
 谷川さんの『生きる』には、

 ――今も地球上のどこかで兵士が戦い、傷ついている。

 みたいな内容も入ってます。

 ……

 ……

 谷川さんご本人は、この詩の完成度を「決して高くない」って評していらっしゃるそうなんですが――

 なかなか、どうして――

 完成度、高いです。

 ……

 ……

 たしかに、言葉の表現としては、ちょっと粗削りのところがあるかもしれないけれど――

 この詩で云ってることの完成度は、かなり高い、って京子さん思うんですよね。

 ……

 ……

 ――ああ。生きるって、たぶん、そういうことね。

 って読者を納得させちゃうリアリティが伝わってきます。

 ……

 ……

 ……

 ……

 あ――

 そうそう――

 もう一つだけ、大事なことを――

 ……

 ……

 ……

 ……

 谷川さんの『生きる』では、

 ――生きてるってことは、ミニ・スカートのように美しいものに出会うってこと

 って云った後で――
 実は、かなり重要なことも云ってるんですよね。

 それは、

 ――美しいものに伴う悪をきちんと拒むこと

 って云うこと――

 ……

 ……

 つまり、

 ――ミニ・スカートをみて「美しい」って思っても、その中を覗こうとしてはいけない。

 ってこと――

 あるいは、

 ――頑張ってミニ・スカートをはいたとしても、その中を見せびらかしてはいけない。

 ってことですね(w

 ……

 ……

 ……

 ……

 そりゃ、そうだ……。




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(やっぱりミニ・スカートが破かれた緊縛美女を「美しい」って云ってちゃいけないんだろうなと思う京子さんに愛の手を〜)

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