2018/1/31
あけましておめでとうございます……。
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って――
もう、1月も31日ではございますが――しかも、深夜……(w
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いちおう今回が今年初の『京子さん日記』なんで――
ご挨拶はさせて頂きますよ。
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今年も、よろしくお願い致します。
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で――
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この前――
昔からの知り合いの編集の人に頼まれて――
20歳くらいの若い絵描きさんのマンガ作品をレビューしました。
ジャンルは、もちろんエログロ――
私がレビューするんですから――
当然、そうですよね(w
……
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で――
その編集の人が、
「これ、売れると思う?」
って訊くので――
「たぶんバカみたいに売れたりはしないと思う」
って答えておきました。
「でも、根強い固定ファンはつくかもよ」
とも答えておきました。
……
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なんで、そんな答えになったかというと――
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とにかく――
絵はムチャクチャ巧い。
デッサンがしっかりしてるし――
コマの視点もいい感じで定まってて、まったく違和感を与えない――
いわゆる劇画風なリアリティが十分にあって――
写実的といってもいいくらいに、細かく緻密に描き込んである。
だから、まずは素直に、
(すごいな〜)
って思ったんですよ。
けど――
……
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あんまりにも絵がリアルすぎて――
エログロのはずが、ただのグロになっちゃってるんですよね〜。
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エログロは リアルすぎると ただのグロ
昔、京子さんが詠んだ一句――(w
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あのね――
エログロはね――
徹頭徹尾フィクションでいかないと、つらいよ。
例えば――
町のゴロツキどもが、
「村娘をかどわかして輪姦(まわ)しちゃえ〜!」
ってな話をリアルに本気で描こうと思い――
その村娘の裸にアザとかいっぱい描き込んでたら――
それは、もう、エログロではなくなって――
ただのグロ――
……
……
もちろん――
町のゴロツキどもが村娘をかどわかすんだから――
たぶん優しく扱ったりはしないので――
体中にアザだらけの裸体ほうが、玉の柔肌の裸体よりも、ずっとリアルなんですけれど――
読者は――
そんなリアリティをエログロの世界に求めたりはしない。
どこまでもお気楽でノーテンキなフィクションなんですよ――求められてんのは――
輪姦した女が、服はボロボロビリビリだけど、肌はムチムチツヤツヤっていうのが、フィクションとしては、いいんです。
そういう嘘を、読者の殿方たちは求めてるんです。
――村娘をかどわかして輪姦したら、こんな惨いことになる。
みたいなお説教なんて――
全然ききたくないわけですな。
そりゃぁ、当然です。
――そんなの、わかってるよ!
って云われちゃいますから――(w
……
……
つまり――
今回、京子さんがレビューした作品は――
被虐の描写が巧すぎて、説教の暗示になってたんですね。
(これじゃぁ、売れないっしょ)
って直感しました。
エログロが欲しくて、わざわざカネ払って買うのに――
そりゃぁ、説教なんか、されたくはないわな〜。
……
……
まあ――
もちろん――
なかには、マニアックな人たちもいて、
――アザとかでグチョグチョになってるほうが萌える。
って話もないことはないですけどね。
……
……
エログロの世界も一筋縄でいかないとこがあって――
それなりに難しいんです。