2016/8/31
また、ヤなニュースが飛び込んできてますね。
有名な女優さんの息子の俳優が――
夜中にホテルの女性従業員を強姦したとかいうニュース。
事件発覚後――
その女優さんが、マスコミ会見を開いて――
その会見での受け答えとか、そもそも会見をした意図なんかが――
ネットやメディアで賛否両論、けんけんごうごう&かんかんがくがくの大騒ぎ。
……
……
シリアとかでの内戦で大勢の人が殺されている――
ってニュースも、ヤなもんですが――
有名人の強姦事件と、その後の報道顛末っていうのも――
また別の次元で、ヤなニュースですよ。
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しかし――
あの二世俳優――
……
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なんでまた――
虚構と現実の区別をつけられなかったんかな。
……
……
もちろん、俳優って仕事をやってたんだから――
男の心の闇の奥底に、強姦欲求だか強姦夢想だかみたいなものがあることは、十分にわかってたでしょうし――
それが、フィクションでは、しょっちゅうテーマになってるってことも、よくわかってたでしょうにね。
……
……
……
……
あのね――
フィクションはね――
あくまでフィクションにとどまってなきゃ、ダメなんだよ。
……
……
ホントにやったら――
それは、ただの性犯罪なんだよ。
……
……
なんで、それがわからなかったかな。
フィクションを仕事にしてたのに……。
……
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……
……
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……
なんてことを云いつつも――
私、どうしても――
この二世俳優のことを、完全には突き放しきれないでいる。
それは――
私が、ずっとエログロな絵かきをやってきたってこととは、たぶん関係なくて――
……
……
私も――
息子の母親だからです。
……
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……
そりゃ、もちろん――
うちのセガレは、まだ1歳にもなってませんから――
強姦欲求とか強姦夢想とかは全然ないと思いますけれど――
……
……
20年後はわかんない。
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……
……
あと20年くらい経って――
あの女優さんと同じ目に、私が遭う可能性は――
決してゼロではない。
……
……
もちろん、息子が人の道を踏み外さないように――
しっかり子育てをやっていきますけれども――
私、女として、そんなに品行方正じゃないし――
そんな女が、しっかり子育てできる保証はない。
……
……
そんなふうに思うと――
あの女優さんの今の境遇が、なんとなく他人事には思えないんですよ。
あの二世俳優を「容疑者」としてダンコ切り捨てることは――……
……
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……
ただ――
いま、「すごく気をつけなきゃいけないな」と思うのは――
この事件についての感じ方は――
これまでに性犯罪被害に遭ったことがあるかどうかは、もちろんのこと――
人の親になっているかどうかでも、かなり変わってくるって思えること。
しかも――
息子の親か娘の親かでも、かなり変わってくる。
……
……
私は息子の親だから、こんな感じなんだけど――
娘の親にしてみたら、たぶんネガティブな気分の度合いが、ぜんぜん違ってくるはず。
……
……
例えば――
サンキっちゃんなんかは、娘の父親だから、
あんな犯罪、ぜってえ許せねえ!
って怒ってた。
そのことを――
サンキっちゃんの前の仕事――いかがわしい雑誌の編集――に絡めて茶化したら――
サンキっちゃん、マジで切れてました。
……
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……
……
ごめんよ。
サンキっちゃん……。
私が浅はかだったよ。
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……
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……
ま――
それは、ともかく――
この手の話は、フィクションの世界に閉じこもって扱いたいものだわ。
現実の世界で扱うと――
疲れるよね――色々な意味で――
何より――
すごくヤな気分になって、元気なくなる。
……
……
これも、親になったからですかね〜。
……
……
人間――
毎日まいにち、乳飲み子を抱えていると――
幸せホルモンがドバドバになるそうです。
オキシトシンってやつね。
……
……
オキシトシンっていうのは――
もともとは、分娩のときの子宮収縮だったり、授乳のときの乳汁分泌だったり、女性に特有の作用で注目されてきたホルモンなんですが――
近年、女性だけでなく男性も分泌するホルモンだってことがわかってきて――
そこから、研究が進展していったらしく――
いまは、愛情をこめて抱き合うことで分泌されるホルモンとして――
社会的に広く認知されてるそうですよ。
……
……
人間、幸せホルモンがドバドバのときには――
誰かの不幸せな話を見たり聞いたりすると――
体が拒絶反応を示すみたいですね。
……
……
今の京子さんは、まさにそんな感じです。
たぶん、幸せホルモンがドバドバなんだと思います。