2011/5/30
またしてもご無沙汰をしてしまいました。
ホントは、もう少し早めに更新する予定でございましたが――
イマイチそういう気分になりきれず――
結局、5月末日近くにズレ込みましたとさ……。
……
……
昨日、久々にマル太くんと飲みましたよ。
震災後はお初――
場所は私ん家(ち)――
愚弟もおりました。
これでサンキっちゃんがいれば、いつものメンバーせいぞろいってとこだったんですが――
サンキっちゃんは都内在住――
まさか、
――今から来てよ!
と呼び出すわけにはいかないので――
そのまま3人で夜中まで飲みました。
話題は、なぜか『赤いスイートピー』の歌詞について――
いわずと知れた松田聖子ちゃんのヒットソングでございます。
1982年のリリースなんですってね。
29年前の歌でございます。
で――
なんで『赤いスイートピー』の話になったかって云うと――
この歌が、震災後の某私設避難所で、しょっちゅうかかっていたから――(w
私、その避難所にボランティアとして寝泊まりをしてたので――
耳にタコができるくらいにきいたのですよ。
すっかり歌詞を覚えちゃった。
この歌は、昨今では、
――いわゆる草食系男子のハシリの歌だ!
などと云われておりますね。
――草食系男子は80年代にもいた!
みたいなノリで――
と云うのは――
この歌詞の中で「彼ったら、付き合って半年も経つのに、私の手も握らない」みたいなことを云ってるからね。
たしかに――
当時の聖子ちゃんみたいな女の子を彼女にして半年間も手を出さないっていうのは、ちょっとおかしい。
よほどの事情があるに違いない――
だから、この男は「草食系男子なのだ!」と結論付けたい誘惑は、よくわかりますが――
けど――
まったく解せないところも数多く――
例えば――
一緒に旅行にいって、たぶん人っ気のない田舎の駅とかで、気まずい雰囲気になりながら、二人きりで待ってるときに――
男のほうは、なぜか腕時計をチラ見する――
それをみた女は、なぜか「泣きそうな気分」になっている――
この男がホントに草食系男子なら、女は、そんなことでイチイチ気にしたりはしないと思うのだよ。
この質問をマル太くんにブツケてみたところ、
「その男が草食系男子なわけないじゃん」
と激しく否定される。
「え〜、じゃあ、何なの?」
って訊いたら、
「単にその女に気がないってだけでしょ」
とのご返答――
(なぬ?)
と思って、すぐにネットでググッてみたところ――
『赤いスイートピー』の作詞者は松本隆さんという男性――当時33歳――
(あ、たしかにそうだわ)
と、納得の京子さん――
私、作詞者をずっと女だと思ってたんだよね。
それこそ、草食系男子の実在を本気で信じていそうなネンネちゃんみたいな女の子――
が――
実際には、33歳の男性でございます。
33歳といえば、もう立派な一人前の男性ですから――
草食系男子が実在するなんて夢にも思っちゃいないはず――
実在するのは、あくまで見かけ上の草食系男子――
自分にとっての恋愛の対象外の女子の前で、平気な顔して女子トークを繰り広げられるような男の子――
ということを喝破してるに違いないのでございます。
でも、松本さんの詞をよく読むと、『赤いスイートピー』の男は「見かけ上」ですらないことが、わかります。
だって、二人きりのときに、気まずい雰囲気なんか作ってるし――
そんなときに腕時計なんかチラ見して、女の気をもませているし――
平気な顔して女子トークを繰り広げられる如才ない男は、こんなヘマはしません。
ということは――
この男は、見かけ上の草食系男子ではない――
ということは――
この男は、単に、この女に気がないというだけのこと――
その気がないから、手をつなぎもしないんですな!
なのに、聖子ちゃんときたら、「I will follow you」とか「あなたについていきたい」とか歌ってる。
「誰か聖子ちゃんに教えてやれ!」
って意地悪く笑うマル太くん――
いやいや――
この女、「聖子ちゃん」じゃないし――
っていうか、「聖子ちゃん」は事務所の指示で歌ってただけだし――
っていうか――
たぶん、今の「聖子ちゃん」は、それくらいのことには気付いてるし――
まあ――
当時の「聖子ちゃん」がどうかは、わかんないけれど……。
……
……
しかし――
この松本隆さんって作詞家の人、かなりのやり手だね〜。
当時に人気絶頂だった松田聖子に、こんな女の役回りを歌わせて――
明らかに自分に気がない男を「I will follow you」とかいって追いかけまわす痛女(いたじょ)の役回り――
だから、「赤いスイートピー」なんですな、きっと――
品種改良を重ねた結果、今でこそ、赤いスイートピーは実在しますが――
当時は実在していませんでした。
赤いスイートピーは幻だったのです。
心の岸辺に咲いた赤いスイートピーとか、線路の脇のつぼみは赤いスイートピーとか、心に春が来た日は赤いスイートピー……なんて云ってるけれど――
それは、自分に気がない男を「気がある」と勘違いしてしまった女の痛女ぶりを暗示してたに違いない。
赤いスイートピーなんかが心の岸辺に咲いちゃったってことから勘違いが始まったんですな〜。
んでもって、しまいには線路の脇のつぼみまでもが赤いスイートピーにみえてしまう――
ここまでくると、立派な幻覚です(w
これが、まさに「心に春がきた」状態――いわゆる“恋愛片思いモード”の真最中――
女にとっては、はかなくも切なくて屈辱的な状態――
けど、それには気付けない――
わかります。
京子さんにも経験がありますから……(涙
でもね――
たしかに自分じゃ気付けないのだよ。
だから、何度も痛女ぶりを発揮すんだよね。
あ〜、悲し。
……
……
いや〜。
それにしてもスゴイっすね〜。
松本さんって、もしかしてドSですか〜?
天下のアイドル・松田聖子を痛女にしたてあげちゃうなんて――(w
自分が痛女にされてるとは夢にも思ってなさそうな当代きっての女性アイドルに――
Sっ気ありの当時のオジさんたちの股間は、かな〜り熱くなってたに違いない(ww
……
……
それは、ちょっとウガちすぎか(w
……
……
そんな話を肴に、マル太くんや愚弟と3人でお酒を飲みましたよ♪
あいかわらず、毒気たっぷりのヨタバナシを愛する私たち――(w
サンキっちゃんがいれば、もう少し下品な毒気になったろうけどな!
残念だったぜぃ!
……
……
ところで――
なんで京子さんが、その私設避難所にボランティアに行ってたかって話は――
……
……
どうしようかな。
ホントはこの話を今日の『京子さん日記』のメイン・テーマにしようとか思ってたんだけど……。
なんか、ウザそうだから、やめちゃった♪
簡単に云うと――
うちのオカンに拉致同然で連れていかれたわけ。
「こんな時なんだから、あんたも世のため人のために働きなさい」
だって――
拒む理由がなかったから――
大人しく拉致られておきました。
ま、そのお陰で、色々な人たちと出会えたし、かなり貴重な経験を積めたから――
それはそれで良かったけれど――
うちのオカンって、妙に義侠心の強い人で――
人助けとかボランティアとかが、めっちゃ好きなんだよね。
困ってる人たちをみると、放っておけない――
っていえば、きこえはいいけれど――
実際には、相当に筋金入りのお節介屋さんなのです。
けど――
その血を、私は受け継ぎ損ねたな〜。
私の成り行き任せのメンドくさがり〜な性格は、明らかにオトン似でございます。