2006/12/26

 なんか凄いことになってますね。
『京子さんのアトリエ』のランキング――7位とか8位とか――

 またしても発病するのか、ランキング上がりたい病!?

     *

 ところで、皆さん――

 ――サタデー・ウエイティング・バー、アバンティ

 って、ご存知ですか?
 たぶん、車を運転される人は、一度くらい聴いたことあると思うんですけど――

 あの、

 ――イラッサイマセ。

 ――やあ、ジェイク、いつものを頼むよ。

 ――カシコマリマシタ。

 みたいな――

 毎週土曜の夕方に、東京FM系列でやってるラジオ番組です。
 某有名飲料食品会社が提供しております。

 なかなかオシャレな番組なんで、ナニゲに聴いちゃうんですよね。

 1992年の放送開始だそうです。

 もっと古くからやってんのかと思ってた。
 私の生まれる前から、とか――

 それくらい、ネンキの入ってそうな番組――

 私、ラジオは、あんまり聴かないのですが――
 昔、土曜の夕方に、母と車で出かけることが多かったので、この番組だけは、よく聴いていたのですよ。

 あの、ぎこちない「イラッサイマセ」が何とも云えず(笑

 あ、今は「ジェイク」じゃなくて「スタン」だそうですがね。
 ジェイクさんは帰国されてしまったようです。

 とにかく――
 この『アバンティ』のお陰で――
 私は、ウエイティング・バーというものに、強い憧れを持ったわけなのですよ。

(わあ、いいなあ、ウエイティング・バー)
 みたいな――

 あ――
 ウエイティング・バーというのは、レストランで食事をするときに、待ち合わせとかで入るバーのことね。

 で――
 事件が起きたのであります。

 が、その前に――

     *

 クリスマスは、皆さん、どうやって過ごされました?

 京子さんはですね――
 実は、イブの前日に、東京にいるはずの叔父から、突然、電話がかかってきまして、
「いま、○○にきてんだよ。どうだ、明日、夕飯くわないか」
 と云うのですよ。

 叔父は画家でして、幼かった私を絵描きの道に引きずり込んだ張本人なのですが――
 最近は、個展と称して、全国に顔を出してるようなんですわ。
(ホンマかいな?)
 って思ってます。
 何しろ、いつも話を大きく云う人なんで(笑)――

 その叔父が、イブの食事に誘ってきたわけです、姪の私を――

 最初は断るつもりだったんですよ。
 だって、叔父と姪だよ? イブに一緒に行くトコじゃないでしょ。

 けど、
「どうせ、オマエもクリスマスを一緒に祝うヤツなんか、いないだろう」
 などと抜かすので、
(あ、こりゃ、ふられたんだな)
 と思って付き合って上げることにしたですよ。

 もちろん、ふられたのは、

 ――叔父が――

 ですよ。
 たぶん、イブに若い女の子をレストランに誘ったんだけど、直前でキャンセルを喰らった、みたいな――

 ちなみに、叔父は未だに独身です。
 この際、不倫とは無関係です。あしからず――

 で、仕方ないから、行きましたよ、わざわざ○○まで、新幹線に乗って――

(そっちが仙台まで来いよ、ぼけ! それが誘う礼儀ってもんだろが!)
 とは思いましたが――

 素の京子さんは案外、内気なので、そういうことは云えません。
 まあ、交通費は叔父持ちだし、新幹線なら、そんなに時間はかからない距離なんで、
(ま、いっか)
 と――

 で、○○の駅で、叔父と合流し、そのままタクシーに乗って○○▽▽ホテルへ――
 予約したレストランは、そのホテルの最上階にあると、叔父は云います。

 早速、入ろうとしたら、
「お時間まで、こちらで、お待ち下さい」
 と云われ、左手で案内された先が、なんと、バー!

(おおー! ウエイティング・バーだ! 夢にまでみたウエイティング・バーだ!)
 と興奮気味の京子さん――

 ところが――
 なぜか、ウエイトレスの皆さんが全員――

 ……

 ……

 ……

 ……

 バニーガール

 ……

 ……

 ……

 ……

 ええ〜?

 (・・)

 ……

 ……

 ば、バニーちゃん?

 違うでしょ。

 ……

 ……

 でも、ホントにバニーちゃんでしたよ。
 網タイツはいて、黒いレオタード着て、銀のジャケットみたいなのハオって――
「いらっしゃいませ」

 ……

 ……

「イラッサイマセ」
 のほうが、よかった。

 ……

 ……

 ウエイティング・バーの心地よい幻想が、音を立てて崩れましたよ。

 ――S○NTORY, SATURDAY WAITING BAR, AVANTI

 の幻想が―― orz

 ……

 ……

 ――イラッサイマセ。

 ――ああ、ジェイクさんだ! 凄い。お願い、もう一回「いらっしゃいませ」って云って!

 ――イラッサイマセ。

 ――わあ! 凄い、本物だよ!

 ――オノミモノハ、ナニニ、ナサイマスカ?

 ――あ、いつもの――

 ――……ソウ、イワレテモ、コマリマス。

 ――やだなあ、わかってますよ、ちょっと云ってみたかっただけ――

 ――コレハ、マイリマシタ。

 みたいな――

 ……

 ……

 なのに――
 出てきたのは、バニーちゃん ――

 黒いレオタード――オマ○コは土手もり――

 ……

 ……

 これじゃ普通のお水のお店じゃん!
 たしかに、ホテルらしく、ちょっとは高級そうだったけど!

 ってか、普通のお水よりもヤバいから! レオタードの土手もりなんて!

 こんなところに姪を連れ込まないでよ、叔父さん!

「オマエも、こんなカッコしてみるか?」
 とか云ってんじゃないよ!

「ムリか、さすがに老けたもんな――がははは!」

 刺されたいか!

 ……

 ……

 ってか――
 そもそも、バニーちゃんをウエイティング・バーに使ってるようなホテルって、どうかと思うのだよ。
 これだから○○のホテルは――

 ジェイクさんを使えとは云わないけれど――

 ってか――
 だから、ふられたんでしょ、叔父さん――こんなホテルのレストランに誘ったから――

 女の子を連れて入る店に、バニーちゃん はないだろ、バニーちゃん は!

 ……

 ……

 と、いうわけで――
 バニーちゃんと楽しく遊ぶ叔父の姿を横目でみながら――
 京子さんは一人、バーの片隅で固まっていましたとさ。

 ああ、恥ずかしい。

 今度、バニーちゃんを陵辱するマンガでも描こうかな。
 復讐 復習のために――



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