2006/8/31
京子さんはね――
男と女の関係って、ベクトルだと思ってる。
ベクトルって、わかりますか?
そうです。
むかし、数学でならったヤツです。
点( 1,2 ) から点( 4,6 ) にベクトルと引くと、(3 4)になるとか、やりませんでしたか?
まあ、そんなことは、どうでもいんです。
何より、京子さんが忘れております、そんな数学の話なんて――
ベクトルのポイントはですね、量だけじゃなく、方向もあるってことですよ。
例えば、「3」という数字に方向はないんですね。「3」は、ただの量なんです。
けど、「(3 4)」というベクトルには方向がある。横に3歩いって縦に4歩いって――みたいな方向がある。んでもって、量もある。「(3 4)」というベクトルの量は 5 なんですね。ピタゴラスさんの定理で 5 になるんですけど、そんなことは、どうでもよくて――
とにかく――
男と女の関係はベクトルなんですよ――京子さん的には――
その心は、量も方向もあるってことです。
男と女の関係のベクトルは、基本的には、男から女への方向をもってます。
逆じゃないんです。
女から男ってのは、ありえない。TVに向かって話しかけたら返事がかえってきたっていうくらい、ありえない。
じゃあ、このベクトルの量は何を表しているかっていうと、気持ちの強さみたいなものですね。
ベクトルの量が大きいと関係がウマくいってるって感じ――
でもね――
この量なんてのは、ハッキリ云って、どうでもいいんだよ。
みんな、量を気にしすぎ――
量なんて、どうでもいいの――増えたり減ったりすんだから――
たいていは減りっぱなしだけど――
大事なのは、方向なんだよ、方向――
方向がぶれなけりゃ、量が減ったっいいんだよ。
いいっていうか、しかたないっていうか――
男から女へのベクトルは、方向がコロコロと変わるんです。
ベクトルを → (矢印)だと思って下さい。
男から → が突き出てるの――
こんな感じ――
♂
この → は、誤解してる男が多いんだけど、必ず1本なんだよ。
2本も3本もないの。
おチンチンが1本しかないのと同じ――
2本も3本もあると思ってるヤツは、凄い速さで振動させてるだけ――そうすりゃ、2本とか3本にみえるでしょ?
けど、基本は1本――
で――
この → は、根元は男にメリ込んでるんだけど、方向が決まらずに、ブルブルと震えている。
♂(ぶるぶる)
それを、女が一生懸命おさえてるの。
自分の気に入った → だけをガシっと、おさえている。
♂♀(ガシ)
もちろん――
気に入らない → は、しら〜んぷり――
♂
♂♀(しら〜んぷり)
♂
これが男と女の関係だと思う。
とくに、この部分が――
♂♀(ガシ)
男の → の先は、ぶるぶるっと震えてる。
それを女がガシっと、おさえている。
→ の根元は男――
→ の先端は女に向かってる。
決して、逆向きじゃない。
……
……
根拠は何かって?
そりゃ、あなた――
卵子と精子の関係ですよ。
卵子はバニラ・アイスクリームの玉っコロみたいなもん――
精子は、その玉っコロの上にかけるミルク・シロップみたいなもん――
アイスクリームの玉っコロにシロップをかけるでしょ?
さきにシロップたらして、その上にアイスクリームの玉っコロを置いたりしないでしょ?
それと同じ――
人間だって、生き物の一種なんだからさ――
そうしたロジックで決まってるのよ――男と女の関係も――
……
……
私のみるかぎり――
男と女の関係がベクトルだってことに気付いてないのは、どっちかっていうと男に多い気がする。
自分で → を突き出してるから、気付きにくいんだね、きっと――
女は気付くんですよ。
→ の先端が常に自分に向けられてるから――
――なんや、メザワリなやっちゃな〜!!
って――
だからなのか――
男の作家さんが描く女キャラって、どこか → をもってて――
その先っチョが男に向いてたりしている。
そういう女キャラばっかり描いてる。
毎回、毎回、凝りもせず――マンガだろうと、小説だろうと、映画だろうと、TVだろうと――
だから、困るんだよね――女が――
そんな理想ばかり求められてさ!
きっと、男の人にとっては、→ をもってて、先っチョを、ぶるぶるって震わせてる女が理想なんでしょうよ――同類あい哀れむってヤツで――
――私、あなたのことが、ずっと好きで、なかなか諦めきれなくて、とうとう、あなたを追いかけて、東京に出てきちゃった!
みたいな――
……
……
そんな女、いねえって!
自分とこに → の先っチョが向いてなきゃ、そもそも相手しないし――
相手してたって、先っチョの震えが激しけりゃ、見放すもん――
よっぽどウブで奥手でもないかぎり――
10万人に数人くらいは、いるのかもしれませんけどね。
けど――
これだけは断言できる。
……
……
……
京子さんは違います。
ゼッタイに違います。
――私、あなたのことが、ずっと好きで――
なんてことは、ゼッタイに云いません。
天地がひっくり返ったって云いません。
……
……
ええ〜
なんで、今日は、こんな話をエンエンと書いたかというと――
……
……
……
……
……
……
……
……
失恋しました。
以上――
なんか、マル太くんからウザい問い合わせとかがきたから、ハッキリ書くけど――
別に、そんなに深刻な失恋じゃないって――――オレのこと、気になってるっしょ? 一途に思ってるっしょ?
とか云われて、一瞬で幻滅しただけだよ――ただ、それだけ――
はあ〜。
30年も生きて、こんな低能ヤローに引っ掛かりそうになってた自分が何よりも恐い。orz