2006/2/9

 ぽち(仮)さんから――

 「恋愛バトン」!

 わーい!!

 バトンだバトンだ!

 ……

 ……

 というわけで――

 ……

 ……

     *

Q1
 好きなタイプを外見で答えよう。髪型、顔、体型、身長、服装、職業、性格その他ご自由に

 外見は、とくに注文なし!
 ムキムキでもガリガリでも、ゴテゴテでもポッチャリでもOK!
 ただ、京子さんと一緒に泣いて笑って、悲しみ、喜んでくれる人がいい。

 欲を云えば――
 夜、京子さんが 娼婦 になってあげたい と思える人――
 ただし、観念の世界だけでのお話――
 私、そういう世界でのフィジカルなテクニックは持ち合わせがないので――

Q2
 年下が好き? 年上が好き?

 年下かなあ。
 何しろ、「弟が恋人?」って噂をたてられるくらいですので――

Q3
 タイプの芸能人は?

 タイプってわけじゃないけど、好きな芸能人は竹野内豊さん!
 だって、微笑みが超セクシーなんだもん!

Q4
 恋人になったらこれだけはしてほしい、これだけはしてほしくないという条件をあげて下さい

 何かしら仕事はしてほしい(仕事人間はダメだけど)
 何だったら家事でもいいよ。稼ぐのは私がやるからさ!

 してほしくないことは、下手な浮気――
 浮気するならバレないようにやれ!

 ちなみに、エロビデオや風俗関係は応相談――
 ただし、エロマンガは京子さんのだけにしろ! 他の人のをみてたら浮気とみなす!

Q5
 今までの恋愛経験の中でこの人はタイプだったなという人とのエピソードは?(片思いでも付き合っていてもOK)

 イギリス人の男の子――
 5歳くらい年下だった。
 最初は超キュートで可愛かったのに、年とともにドンドンごつくなってったので、終了――
 京子さんの英語のスキルがアップしたので、相手が何を考えてるのか段々わかってきて、それで恋愛熱がさめてった、という経緯も……。

Q6
 よくはまってしまうタイプをあげてください

 一人じゃ何もできなさそうな男の子――
 本当にできないと腹が立つんだけどね。

Q7
 あなたを好きになってくれる人はぶっちゃけどんなタイプ?

 支配欲の強い人――

 ――オレの云うことをきけ!

 ――オレがお前を所有してるんだ!

 みたいな人――
 ホント迷惑―― orz

Q8
 甘える?/尽くす?/嫉妬する?

 何だかんだ云って、尽くすタイプではないか、と――
 次いで、甘えるタイプ――

 嫉妬は、あんまりしないかあ。
 されることはあってもね(ニンマリ

Q9
 最後にバトンを渡したい人を5〜10人でお願いします

 こういう話が好きな人、もってって下さい。

     *

     *

     *

 この「恋愛バトン」の質問をみてて思ったこと――

 ――わかいなあ〜。

 ……

 ……

 京子さん、着々とオバさん化が進行中――

 ……

 ……

 いえね――
 先週、高校時代の同級生と久々に会ったのですよ。
 恭子(きょうこ)ちゃんっていうですけどね。

 そう――
 私のハンドルネームは、この子からもらったんです(笑

 可愛い子でね。
 小柄で、細身で、色白で――
 いかにも「吹けば飛ぶよな」の女の子でした。

 高1からの付き合いなんですが、その頃から、
「英文科に行きたい」
 って云ってましてね。

 成績が良くて、東大の文三とか余裕で入りそうな成績だったんですよ。

 でもね、恭子ちゃん、結局、高卒なんだよね。
 大学、いかなかったの。

 恭子ちゃん、ご両親がいなかったんだよね。
 まだ、ちっちゃかった頃に、お父さんが蒸発しちゃって、お母さんは乳がんで死んじゃって、お祖母ちゃんに育ててもらってたんだけど、そのお祖母ちゃんも体調を崩してね。
 恭子ちゃん、高3になる頃には、かなり困ってたんだよね。
 受験どころではなくなってた。

 そこに現れたのが、白馬の王子さまってヤツ――お医者さん――
 恭子ちゃんより15、6歳年上だったと思う。

 パッとしないオッサンだったんだけどね――このオッサン、恭子ちゃんのことをメチャメチャ気に入って、ほとんど強奪同然に結婚しちゃったんだよね。
 まあ、恭子ちゃんも、大学にいけるような状況じゃないとは覚悟してたんだろうけど――
 でも、やっぱり、
(そりゃないよ)
 と思った。

 で、そのオッサン、恭子ちゃんを強奪するなり、いきなり故郷の徳島で開業するって云い出した。
 ずっと仙台にいられると思ってたのに、突然、徳島だなんて酷いよね。
 だって、徳島なんかに、恭子ちゃんの知り合い、だ〜れもいないんだよ。

 さすがの恭子ちゃんも二の足を踏む。

 けど、結局、育ててくれたお祖母ちゃんが亡くなったので、徳島に行くことに――
 結婚して3年後くらいだったかなあ。

 そっからは、文通だけの情報交換だから、よくわからないけど、すっごい苦労したと思うんだよね。
 オッサンは、上に3人も姉がいて、しかも、皆、徳島に住んでいた。
 小姑3人プラス大きい姑の修羅地獄――
 おまけに、このオッサン、開業したはいいけれど、なかなか患者を呼べなくて、ずっと赤字経営――借金取りに追われる生活――
 んでもって、最後は自己破産――

(そりゃないよ)
 と思った。

 なんのために恭子ちゃんを強奪したんかい?
 生き地獄を味わわせるためかい?

 で、そのオッサン、うつ病を発症して入院しちゃう。
 恭子ちゃんの必死の看病も虚しく、ついに自殺しちゃったらしい。

 小姑3人プラス大きい姑の非難大合唱……!

 ――お前が嫁いで来たから、こんなことになったんだ!

 だって――

(そりゃないよ)
 と思った。

 結局、遺産の相続とかを全部、断念させられて、徳島を追い出された恭子ちゃん――
 去年から仙台に暮らしてる。

 壮絶な経緯を話してくれたのは、つい先週のこと――
 実にサバサバと話してくれた。

 たくましくなってましたね。
「吹けば飛ぶよな」なんて、とんでもない。

 頭には白いものが走ってたんだけれど、
「頑張って生きてきた証だよ」
 って笑ってた。

 京子さん、いてもたってもいられなくて、悪いことだとは思いつつ、つい云っちゃったんだよね。
「なんで、そんな風にサラっと云えるの?」
 って――
「悔しくないの? 自分の人生メチャメチャにされったって思わない?」
 って――

 酷い質問だよね。
 京子さん、最低だよね。

 でもね――
 恭子ちゃん、怒りもせずに、淡々と話してくれた。
「だって、私も一度は、あの人を好きになったから――」

 ……

 凄い言葉ですよ。

 そして、深い言葉です。
 深すぎです。

 京子さんには、とても無理――

     *

 いいですか。
 皆さん――

 これが恋愛ってヤツですよ。

 恋愛はね、いいことばかりじゃないんだよ。
 こうやって、誰かの人生を大きく変えちゃう狂暴な力も持ってるんだよ。
 悲しい力だよ。
 一人の理性の力じゃ、どうしようもない酷い力なんだよ。

 その覚悟で、恋愛しな!

 以上!

     *

 ま、無理ですよね。
 そんな覚悟で恋愛するなんてさ。

 人間業じゃない。

 自分が当事者だったら、案外、サバサバなれるかもって思ったよ。
 恭子ちゃんの白髪をみてたらさ。

 そんなに悪い白髪じゃなかったよ。

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