2005/11/24

 昨日、マル太くんから電子メールが送られてきましてね。

 そうです。
 ついに京子さんも、電子メールのアドレスをゲットしたのであります。
 時代の流れには逆らえない、と――

 で、マル太くんの用件は、

 ――あるキャラクターの顔を描いて欲しい。

 というものでした。

 マル太くんのオリジナル・キャラですって――
 いま書いている小説のヒロインだそうです。

「カツミちゃん」って云うらしいですよ。
 16歳の女の子です。

 ――なんか筆がのらないからさあ、京子さん、顔を描いてみてよ。

 などと、抜かしやがります。

 っていうか、16歳?

 このロリコンが!

 ……

 ……

 まあ、いいですけどね。

 こっちは自分の作品を描き上げたばかりで、ちょっとは余裕があるとこなんで……。

 で、どれどれ?

「カツミちゃん」って、どんな子なわけ?

 ええ――「オカッパ頭で、丸顔で、血色はよく、でも最近、ちょっとやつれぎみ」だあ?

 注文が だよ、マル太くん!

 もちろん、小説の一部もメールで送られてきてて、それを読んで描いてね、ってことだったんで――
 本当に、これだけの設定で描いたわけじゃないですがね……。

     *

 作家の五木寛之さんが、こんなことを書いてるそうです(『愛について――人間に関する12章』2004年、角川文庫)

 ――私の場合ですと、小説を書いているときは、自分が作り上げたヒロインを愛していないと、筆が進まない感じがあります。

 これを読んで、マル太くん、

 ――そうなんだあ!

 って、絶叫したくなったそうです。

 ―― 僕だけじゃなかった んだあ!

 ってことらしいですよ。

 やめなさいよ、みっともないからさ、そういうこと云うの――
 五木寛之さんだからサマになるんであって――

     *

 マル太くんにも、自分で作り上げたヒロインがいるわけですよ。
 結構、色々いるそうです。

 今回の「カツミちゃん」もそうですし、「マリーちゃん」とか「アカリちゃん」とかも、いますよね。
 基本的には他所様のキャラだけど「サクラちゃん」ってのも、います。

 あるいは「ヤスコちゃん」とか「リサちゃん」とか「リサコちゃん」とか――

 あ。
 ちなみに、最後の3人は同一人物です。
 本サイトの作品だけからでは、わかりませんが――

 だからさあ、マル太くん――

 同じキャラなのに 名前を呼び変えていくの 止めようよ!

 シチュエーションで呼び変えたい気持ちは、わからんでもないけどさあ。

 ややこしくて、しょうがない よ!

 しかも、マル太くんの場合、地位や役職や称号で呼び変えたりするから、もっとややこしくなるんだよね。

「カツミちゃん」は「カツミちゃん」だけで済むんかい?

 だいたい、この「カツミちゃん」も、今年の夏頃に読ませてもらったときのキャラとは、だいぶ違うんだけど……。

 すると、マル太くん――
 血相を変えて曰く、

 ――いいの! あれは作中作のカツミであって、こっちがホントのカツミなの!

 だって――

 なんだよ、「作中作」って?
 小説の中の登場人物が書いた小説ってこと?

 素直に「キャラを作り変えた」って云えばいいじゃん!
 まったく、もう!

     *

 ……などと文句をたれつつ、マル太くんのために描いてあげました。
 16歳の「カツミちゃん」――紺のブレザーに緑のネクタイ姿――ってヤツです。

 私的には満足なデキです。

 うーん、皆さんにおみせできないのが 残念 ♪――

 さあ、この絵をみて愛を感じて、とっとと仕上げておくんなせー、その「カツミちゃん」の小説を――

     *

 あ。
 画像って、電子メールでどうやって送るの?

 わからん!

 しゃあない!
 ファックスで送るか。

 あ。
 マル太くんちファックスないんだった。

 しゃあない!
 いつものように郵送か。

 郵政公社、万歳!!

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