2005/ 9/27

 田尾さん、辞めさせられちゃったね。
 残念……。
 来シーズンの巻き返しを楽しみにしていたのに……。

 ま、仕方ないか。
 結局、100敗近くしちゃったんだもんね。

 で、次の監督は誰だって?

 ノムさん?

 そして、清原穫り?

 うへ――

 いらん。

 註1:田尾さん…プロ野球・楽天の監督さん。
 註2:ノムさん…元ヤクルト・阪神監督の野村さんのこと。
 註3:清原…プロ野球・巨人の清原選手のこと。

     *

 先日、机の中を掃除していたら、面白いものが出てきました。
 リレー小説です。

 しかもマル太くんとの合作――

 去年、一緒に東京に行ったときに、帰りの新幹線の中で書いたものですね。

 ひつまぶし――じゃない、ひまつぶしですよ、ひまつぶし――

 ひつまぶしは名古屋名物――

 新幹線の中で2時間近くも喋ることなんてないじゃないですか。
 それで、マル太くんと無言でリレー小説かいてたわけ――

 先攻は京子さんでした。

     *

■第1文(京子さん)

 昔むかし、あるところに、おジイさんとおバアさんが……。

     *

 ――と、まあ、無難に書き始めたわけですよ。
 そしたら、マル太くん――

     *

■第2文(マル太くん)

 ……死んでいました。

     *

 おい!

 殺すな よ、いきなり!

「住んでいました」じゃねえのかよ!

 ……

 仕方ないので、京子さん――

     *

■第3文(京子さん)

 おジイさんは山で熊にシバかれて、おバアさんは川で死の宣託(せんたく)を受け、死んでしまったようです。

     *

「宣託」なんて言葉はないけど、とにかく使ってみたのだよ。きっと付託を宣言することだ――「頼む、死んでくれ」ってヤツね。
 要するに韻を踏んだわけですよ。
 ダジャレともいいますけどね――

 そしたら、マル太くん――

     *

■第4文(マル太くん)

 怒った正義の味方――

     *

 おい! いきなり話を広げんなよ!

 「正義の味方」って何だよ!

 昔話じゃねえのかよ!

 ……

 仕方ないので、京子さん――

     *

■第5文(京子さん)

 ――スーパーウルトラマンは、悪の組織デビルカンパ二ーを滅ぼすべく、ついに立ち上がったのである!

     *

 この時点で、あたしは完全に突っ込み役ですわ。
 二人してボケあってたら収集つかないんで――

 でも、ホントは私、ボケ役がよかったんだけどなあ……。

 で、次のマル太くん――

     *

■第6文(マル太くん)

 が、このとき、旗本には数騎しか詰めていなかった――「御旗本は手薄にて、殿に付き従う者わずか数騎ばかりなるに――」と軍記『高揚軍監』は記す。

     *

 今度は 歴史小説 かよ!

 「旗本」って何だよ! 「殿」の周りってことか?

 じゃあ、「殿」って誰だよ! スーパーウルトラマンのこと?
 正義の味方なのに、従者がいるのかよ!

 だいたい『高揚軍監』って何だい! きいたことねえぞ、そんな軍記物語!
『甲陽軍監』なら知ってるけど!

 註:甲陽軍監(こうようぐんかん)…戦国大名・武田家が伝えたとされる戦史の本。以前、京子さんは自作のマンガで触れている。

 ……

 ……

 ……とまあ、こんな感じで延々と続いていくわけですよ。
 後で見返したら、結構おかしい――私たちのバカさ加減が――

 ちなみに、最後の一文(第132文)は、マル太くんが締めています。

     *

■第132文(マル太くん)

 なんと、おジイさんとおバアさんが生き返っているではないか!

     *

もういい知らん

 と云って、サジなげたのを覚えてます。

 ちなみに、以上をつなげると、これ(↓)

     *

 昔むかし、あるところに、おジイさんとおバアさんが……。

 ……死んでいました。

 おジイさんは山で熊にシバかれて、おバアさんは川で死の宣託をうけ、死んでしまったようです。

 怒った正義の味方――

 ――スーパーウルトラマンは、悪の組織デビルカンパ二ーを滅ぼすべく、立ち上がったのである!

 が、このとき、旗本には数騎しか詰めていなかった――「御旗本は手薄にて、殿に付き従う者わずか数騎ばかりなるに――」と軍記『高揚軍監』は記す。

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