2004/12/31

 皆さま――
 今年も残すところ、今日一日となりました。

 2004年は、皆さんにとって、どんな一年でしたか?

 私は、まずまずの一年でしたよ。
 マル太くんというお友達にも恵まれましたしね……。

 そうそう――
 友人といえば、この人もお友達です。Mr.アニリンくん――

 11月30日の『京子さん日記』で、私の「ヤバいマンガ遍歴」について書いたときに、追伸で、

 ――Mr.アニリンよ。これで満足か!

 って書いたら、本人からメールが来ましたよ。
 どうも、マル太くんが、せっついたようなんですね。

 ご苦労様なことです。

 ――というわけで、以下に、Mr.アニリンくんからのメールと私の返信とを一挙、大公開いたします。

 では――
 はじまり、はじまり――

   *

京子さんへ

 日記、読ませていただきました。
 僕の疑問に対してひじょぉぉぉに丁寧に答えていただき、どうもありがとうございます(笑)

 で、一通り読ませていただいた感想は......なんというか、アレですね、その......。
 一言で言ってしまえば、パンドラの箱を開けてしまった、みたいな。
 興味本位でつついてみたら実はそれはスズメバチの巣だった、とか。
 そんな感じです(笑)

 僕は、以前にも申し上げた通り、肉体的描写が生々しいものはあまり好きではありません。
 京子さんがお読みになったという少年マンガを僕が読んでも、恐らく面白いとは感じないでしょう。
 多分退いてしまいます。

 なぜ、生々しい表現が嫌いなのか。
 難しいところですが、一つには「不潔なもの」として僕の目には映る、というのがあると思います。
 体液がびじょびじょと垂れているところとか、どうにも正視する気になれません。あんなののどこがいいんでしょう?
 僕にとってはそっちの方が疑問なのですが......。

 やっぱり京子さんって変わってるなぁ、と思いつつ今回はこれで返信を終わりたいと思います(笑)

 では、良いお年を。

   *

Mr.アニリン くん

 こんにちは――
 京子さんです。

 お手紙、ありがとう。

> 僕の疑問に対してひじょぉぉぉに丁寧に答えていただき、どうもありがとうございます(笑)。

 どういたしまして――

 けど、なんかトゲがあるなあ(笑
 まあ――お礼云われたんで素直に「どういたしまして」って云っときますけどね。

> パンドラの箱を開けてしまった、みたいな。興味本位でつついてみたら実はそれはスズメバチの巣だった、とか。

 云ってくれるじゃないですか〜、Mr.アニリンくん――

 つまり、私のマンガ遍歴はパンドラの箱の中身のようなものだ、と云いたいわけですね。
 かのゼウスが、この世の至る所から集めてきたという貪欲や中傷や虚栄――ありとあらゆる悪や災難のようなものである、と――
 要するに、スズメバチの巣の中のスズメバチだ、と――

 いいのかな〜?

 そんなこと云ってると、きみを私のマンガの中に登場させちゃうぞ?
 もちろん、悪役で――
 女の子を虐める役――

> 僕は、以前にも申し上げた通り、肉体的描写が生々しいものはあまり好きではありません。
> 京子さんがお読みになったという少年マンガを僕が読んでも、恐らく面白いとは感じないでしょう。

 私だって、面白いとは感じませんよ。
 ただ、スーと引き込まれてしまう、というだけなんです。
「面白い」と「引き込まれる」とは違うんですよ。

> なぜ、生々しい表現が嫌いなのか。
> 難しいところですが、一つには「不潔なもの」として僕の目には映る、というのがあると思います。
> 体液がびじょびじょと垂れているところとか、どうにも正視する気になれません。

 それは私も一緒ですね。
 そういう絵をみていると、

 ――早くお風呂に入ったら?

 って気持ちになります。

 だから、例の忍者の姉弟のマンガというのも、別に「体液がびしょびしょ」ってヤツでは、なかったんですよ。

> やっぱり京子さんって変わってるなぁ、と思いつつ今回はこれで返信を終わりたいと思います(笑)

 だから――
 私のどこが変わってるって云うんだい?
 たしかに、女なのに、こういう絵を描いてるってところは変わってると思うけどさ〜。

> では、良いお年を。

 おい――
 よくわからんぞぉ!
 続報をくれい!

 以上、京子さんでした。

   *

 ――というわけで、Mr.アニリンくんからのメールを待ちつつ、年越しをする京子さんでした。

 皆さんも、よいお年を――

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