2004/ 9/ 9
ある知り合いの男の人に云わせると、世の中の綺麗な女性には、2種類あるんだそうですよ。
一つは、つい、デヘデへって、嫌らしい妄想の対象になってしまう人。
もう一つは、どういうわけか、そういう対象には絶対にならない人。
職業柄、男の人のデヘデへには敏感なので、何となくわかる気がするんですよ。
例えば、今朝、私がお散歩してて、すれ違ったお姉さんなんかは、多分、そうですね。
体のラインが露骨に出てて、二の腕や肩がモロダシの格好しているのに、全然、嫌らしくないんですよね。
かといって、色気がないわけじゃない。
不思議です。
その男の人にいわせれば、女の人をみて、デヘデへって妄想するときは、当然、その女の人を、人間としてはみていないわけで、一昨日の日記にも書いたように、いってみれば「お人形さん」としてみているわけですよ。
でも、そんな風な「お人形さん」にはみえない女性――みることを許されない女性というのは、たしかに存在する、と――
その人の女性性ではなく、その人の人間性が、もう、圧倒的に眼前に迫ってきて、どうしようもなく、目が離せなくなるんですって。
……で、その男の人が云うには、そういう人を、一度、写真か何かにとってしまって、もう生身の人間ではなくしてしまうと、なぜか、たちどころに、デヘデへの対象になってしまう、と――
つまり、写真とか絵とかで表現された女性というのは、ある意味、「お人形さん」なんじゃないかと、その彼は云うわけですよ。
なるほどなあ――と思いました。
たしかに、そういう風に圧倒的に人間性が迫ってくる女性の姿って、写真でも絵でも、なかなか、みかけません。
例えば、女性誌の表紙を飾る人っていうのも、男性誌とは違った意味で、「お人形さん」であることが多いんですよ。
女も、男の人とは違った意味で、女に幻想美を追い求めますからね……。
でも、私の独断と偏見を許して頂けるなら、なぜか、男性の写真や絵って、ちょっと違うんですよね。
むしろ、女性が変な妄想を膨らませてしまうような写真とか絵とかは、結構、少ない気がする。
もちろん、ないわけじゃないですけどね(汗)
どうやら、男性は、そういう幻想美とは縁遠いようです。
いや。
でも、そうでもないのかなあ?
少女マンガに出てくる男の子って、あれ、たしかに女の幻想だよね。
私は、少年マンガだけで育ったので、そういう少女マンガ風の男の子を受け付けないんですが、だから、男性の幻想美に疎いだけなのかも……。
な〜んて。
ちょっと、話が、あさっての方向にいっちゃいましたよ。
要はですね、人間性溢れる女性になりたいなあと、私も思ったわけですよ。
さすがに、三〇の声が近づいてくると、「お人形さん」性の魅力だけで押すわけにはいきませんからね。
――っていうか、そもそも、可愛い「お人形さん」になるためには、あまりにも元手が不十分……。
でも、私が、男の子の喜ぶ絵を描いていた動機は、多分、自分を「お人形さん」とみなしたいという欲求なんですよね。
あんまり認めたくないことですが……。
何で認めたくないかって?
そりゃ、あなた。
私の描いている絵をみれば、わかりますよ。
おほほほほほ……。
はあ〜。
まあ、それについては、次回以降、気が向いたときに……。